生前に男女関係に関する作品を多数発表した文豪、谷崎潤一郎。
その生涯や関連する女性との関係が時系列でわかる人生・作品年表。
参考文献
芦屋市谷崎潤一郎記念館公式サイト
https://www.tanizakikan.com/
中央公論社 谷崎潤一郎賞
https://www.chuko.co.jp/aword/tanizaki/
谷崎潤一郎の基本プロフィール/家系
出身 | 兵庫県 |
生年 | 1886年7月24日 |
没年 | 1965年 |
ジャンル |
恋愛小説 |
代表作 | ■細雪 (大阪の美しい4姉妹の人生を描いた作品) ■痴人の愛 (男がまだ10代の若い魔性の女に のめりこんでいく様を描いた作品) |
谷崎潤一郎の家系 |
父=谷崎倉五郎 母=関 弟=谷崎精二(小説家) 初婚相手=石川千代 2度目の結婚=古川丁未子 3度目の結婚=森田松子 長女=鮎子(初婚相手との娘) 孫=百百子(鮎子の娘) [その他] 晩年の身代わり/口述記述担当= 伊吹和子(秘書) |
谷崎潤一郎の年表(人生/代表作品)
年 | 出来事 (女性問題以外) |
女性との 関係 |
作品 |
1886年 (明治19年) |
東京の日本橋で誕生 | ||
1890年 |
のちに小説家として活躍する 弟の谷崎精二が誕生 |
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1901年 |
第一中学校入学 | ||
1905年 |
第一高校入学 | ||
1908年 22歳 |
東京帝国大学(東大の前身)国文科に進学。 しかし、真面目に授業には出席せず。 在学中から創作活動を開始 *父の事業失敗により、 学費の支払いを親戚などに頼る状態だった *精神的な問題により卒業せず中退 |
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1910年 24歳 |
第二次「新思想」創刊にかかわる |
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1911年 25歳 処女作発表 |
処女作「刺青」を刊行。 |
「刺青」 ↑読み方 しせい |
|
1915年 29歳/初婚 |
石川千代と結婚。 *もともとは 千代の姉を狙っていた。 しかしその姉は 既婚者だったため 仕方なく妹の千代を 狙ったとも言われる。 |
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1916年 30歳 |
妻・石川千代との間に 長女・鮎子が誕生 |
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1923年 37歳 関東大震災で 関西移住 |
関東大震災を機に関西へと移住 | ||
1924年 38歳 |
大阪朝日新聞で代表作 「痴人の愛」の連載がスタート |
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1925年 39歳 |
連載先が変わったのち夏に 「痴人の愛」が完成/刊行 |
痴人の愛 | |
1928年 42歳 |
関係が冷え切った 離婚間際の夫婦を描いた物語 「蓼喰ふ蟲」の執筆を開始 |
||
1929年 43歳 |
「蓼喰ふ蟲」完成/刊行。 |
のちに秘書として 手の不自由な谷崎に替わり 代筆を任される事になる 伊吹和子がこの年に誕生 (43歳年下) |
蓼喰ふ蟲 |
1930年 44歳 三角関係 |
両親と佐藤春夫の 乱れた三角関係が 悪く報道される中で 娘の鮎子は通っていた 女子高から追いたざれた (鮎子は母と共に、 佐藤のもとに身を寄せる) |
初婚相手・千代と離婚。 *その千代は、谷崎と親しい 作家の佐藤春夫と間もなく結婚 (「妻の譲渡」などと称される) |
|
1931年 45歳 |
女性同士の同性愛を描いた作品 「卍(まんじ)」を発表 |
古川丁未子と 2度目の結婚 |
卍(まんじ) |
1933年 47歳 |
盲目の三味線師匠と 弟子の愛を描いた作品 「春琴抄」発表。 |
古川丁未子と わずか2年で離婚。 (この時点でのちの 再婚相手で既婚者の 森田松子との関係が 深まっていたとされる) |
春琴抄 (しゅんきんしょう) |
1935年 49歳 |
エッセイ作品 「陰翳礼讃」を発表。 |
もともと既婚者だった 森田松子という女性と 3度目の結婚 |
陰翳礼讃 (エッセイ/随筆) |
1939年 53歳 第二次大戦勃発 |
900年以上前の小説 「源氏物語」の現代語訳版を リリースし始める *その後、生涯をかけて 源氏物語の現代語訳を続ける事に |
||
1943年 57歳 |
長編小説「細雪」の執筆を開始 | ||
1948年 62歳 |
5年の時間を経て 「細雪」完成/刊行 |
細雪 | |
1949年 63歳 |
「痴人の愛」が映画化。 文化勲章を受勲 |
||
1950年 64歳 |
「細雪」が映画化 | ||
1953年 67歳 女性秘書による 口述筆記開始 |
この年より谷崎より43歳若い 秘書の伊吹和子(当時24歳)が 手が不自由になった彼に替わり 「新譯源氏物語」の 口述筆記を担当し始める *以降、谷崎が亡くなるまで 12年間に渡り側近として活躍 |
||
1956年 70歳 |
初老男性の歪んだ欲望を描いた 「鍵」という作品を発表 |
鍵 | |
1962年 76歳 |
77歳の老人とその息子の妻 との禁断の関係を描いた 「瘋癲老人日記」を発表 |
瘋癲老人日記 |
|
1965年 79歳 |
7月末に79歳で死去。 この年に中央公論社による文学賞 「谷崎潤一郎賞」が制定。 |
||
1966年 |
処女作「刺青」が映画化 | ||
1971年 | 弟の精二が死去 | ||
死後の映画化 |
死後大半の代表作は映画化。 しかし、キャストを替えて 何度も映画化されている |
||
2015年 |
晩年、手が不自由になった 谷崎の代わりに口述筆記を 担当した秘書・伊吹和子が 86歳で死去 |
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