ファーストドライバーとセカンドドライバーの意味・役割の違い



モータースポーツの世界では、
F1を中心として昔から1チーム2台体制のチームが多い。
(インディカーにおいては、3台体制・4台体制のビッグチームもあり)


その中で、
  • 1988・1989年におけるマクラーレン・ホンダ(セナ&プロスト)
  • レッドブルチーム

をはじめとして、
トップドライバーを2人並べて、自由な競争を許すケースも半分存在。


一方で、フェラーリチームが伝統的に採用してきたように、
(現在はのフェラーリチームは違う)
 
  • ファーストドライバー
  • セカンドドライバー

を明確に明らかにし、役割を分けるようなチームもあり。


具体的には
 
  主な特徴
ファーストドライバー

■良い戦略(成功の確率が高い戦略)を
優先的に与えられる。
(タイヤ選択/ピットインの回数など)

■良い部品が1つしかなかった場合に
優先的にパーツが与えられる

■チャンピオン争いをしている中で、
セカンドドライバーが前を走っていた場合、
基本的に抜かせてもらえる

 
セカンドドライバー

■成功の確率が低いほうの戦略が
与えられる傾向。

■改良パーツが一つしかないような場合は、
そのパーツを与えてもらえなかったりする。

■チームメイトがチャンピオン争いを
しているような場合は、
チームオーダーを出されて
チームメイトを先行させることを求められる。
そして、それに対して文句を言ってはならない。

 





主に役割が明確に分けられていた例
 
  ファースト
ドライバー
セカンド
ドライバー
マクラーレン・ホンダ
(1990年代初頭)
A・セナ G・ベルガー

ベネトン・ルノー
(1995年)
 
M・シューマッハ J・ハーバート

フェラーリ
(1999年)
 
M・シューマッハ E・アーバイン

フェラーリ
(2000年代前半)
 
M・シューマッハ R・バリチェロ

フェラーリ
(2000年代後半)
 
F・アロンソ F・マッサ




 



補足
シーズン中盤まではチームメイト同士の自由な競争を許しつつ、
片方のドライバーがチャンピオン争いをするようになった場合は、
シーズン終盤においては、明確に役割を分けるようなケースもあり。

具体的には、2004年のBARホンダにおいて、
シーズン途中までは、バトン&琢磨の自由な競争が認められていたものの、
シーズン後半に入って2者の差が開いたため、
良い戦略は優先的にバトンに与えられるなど、
明確に琢磨がセカンドドライバー的な立場になったことがあり。










 

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