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紫式部/赤染衛門/和泉式部などの女房(教育係)によってその感性が育まれてきた
藤原道長の娘で一条天皇妻「藤原彰子」が生前に残した主な和歌を紹介。
出家後の名前は「上東門院」。
その名前でのうたが様々な勅撰和歌集に収録されている。
新古今和歌集収録の作品 5首
776 詠み人名 上東門院 |
思ひきやは かなく置きし 袖の上の 露をかたみ(形見)に かけむものとは |
811 *亡くなってしまって 逢う事ができなくなった 夫・一条天皇をしのぶ歌 |
逢ふ事も 今はなき寝の 夢ならで いつかは君を または見るべき |
1482 1019年に出家した父・道長による 1481の歌の返し |
からころも たちかはりぬる 春の夜に いかでか花の 色を見るべき |
1713 1712枇杷皇太后のうたの返し |
まがふらむ 衣の玉に 乱れつつ まだ覚めぬ 心地こそすれ |
1927 *大阪の天王寺寺に参拝し 境内の名水を飲んで 心が晴れた時のことを読んだうた |
濁りなき 亀井の水を むすびあげて 心の塵を すすぎつるかな |
後拾遺和歌集収録 2首
569 詠み人名 上東門院 |
見るままに 露ぞこぼるる おくれにし 心もしらぬ なでしこの花 *夫である一条天皇が亡くなったのち、 彼と私(彰子)の息子である後一条天皇が 撫子の花をとった時のうた |
1030 詠み人名 上東門院 |
時のまも 恋しきことの なぐさまば 世に再びも 背かざらまし |
千載和歌集収録 3首
555 詠み人名 上東門院 *息子である 後一条天皇の死を 悲しむ/嘆く歌 |
一声も 君につげなむ ほととぎす(時鳥) このさみだれ(五月雨)は 闇にまよふと |
567 詠み人名 上東門院 *一つ前の566、 赤染衛門の歌に 対する返し歌 (赤染衛門=彰子の教育係) 一条天皇の死と 彰子の悲しみが関連 |
うつつとも 思ひわかれて 過ぐるまに 見し世の夢を 何語りけん |
1256 詠み人名 上東門院 *後一条天皇が春日大社参拝をした時 むかし一条天皇が参拝した時の 事を思い出した読んだうた |
三笠山 さして来にけり いそのかみ 古きみゆきの 跡をたづねて |
金葉和歌集収録 2首
339 *自身に仕えていた女房と 男性との別れを嘆くうた |
別れぢを げにいかばかり 嘆くらむ 聞く人さへぞ 袖は濡れける |
563 *562に対する返し。 年老いた腹違いの弟・ 藤原頼宗に関連 |
過ぎ来ける 月日の数も しられつつ このみを見るも あわれなるかな |
作風・人物像分析
- 音である一条天皇や息子達、そして自身と近い距離にあった女房達(教育係/世話役)に対して、強い愛情をもっていた事が伺える歌が多い。
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