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- 「華族」の意味/歴史/該当有名人
明治時代初期から第二次世界大戦後の日本国憲法施行(1947年)の時期まで存在した、
皇族と一般人の間に位置する特別な人々「華族」に関する情報。
日本の文学作品には「華族」が登場する作品が多数存在。
読む前の基礎知識としてお役立てください。
参考文献
国立公文書館公式サイト
https://www.archives.go.jp/ayumi/kobetsu/m17_1884_01.html
徳川記念財団公式サイト
http://www.tokugawa.ne.jp/
その他各人物出身地の自治体公式サイト
華族の意味/歴史
ありがちな質問 |
回答 | 補足 |
いつからいつまで存在した? |
明治2年(1869年)から 昭和22年(1947年) |
日本国憲法施行と共に廃止 (同様に皇族・華族で 構成された「貴族院」も廃止) |
「華族」はもともとどんな人だった? (江戸時代まで) |
■公卿(上級貴族) ■諸侯(各地の大名) その他、国に多大な貢献した人物にも 功績を残した後に華族の地位が与えられた |
|
「華族」の位置づけとは? |
「天皇」と「士族/平民」の間 に地位する特別階級の人々 |
華族の下の「士族」は もともと武士だった人々の事 |
幾つかの階級が存在した? |
5階級 |
明治17年(1874年)に 「華族令」が公布され、 公・侯・伯・子・男 から成る五爵制が定められる |
5階級の概要
地位 | 読み方 | 概要 |
公爵 |
こうしゃく | 最高の爵位 |
侯爵 |
こうしゃく | 公爵の下。 華族の中で二番目の階級 |
伯爵 |
はくしゃく | 侯爵の下。 5ランクの中間。 |
子爵 |
ししゃく *「こしゃく」 ではない |
四番目の地位 |
男爵 |
だんしゃく | 華族の中の最下層。 一番、士族/平民に近い存在 |
5階級の有名な人物
徳川慶喜 (元将軍) |
江戸時代最後の将軍。 徳川宗家(本家)を離脱して隠居生活を続ける。 その後、明治35年に最高爵位「公爵」の地位をもらい、 「公爵・徳川慶喜家」をひらく。 |
徳川家達 1863-1940 |
徳川宗家16代当主(慶喜の実子ではない)。 田安徳川家出身。 (天璋院篤姫の働きかけにより宗家へ来る) 1868年、6歳で徳川宗家を相続。 明治17年、公爵の地位を授かる。 その後、貴族院議員などとして活躍。 |
徳川家正 |
徳川宗家17代目当主。 家達公爵の長男。 1940年に父が亡くなると公爵/貴族院議員の地位を継ぐ。 戦後の1947年に貴族院・華族制度の廃止をリアルタイムを体験した人物。 |
伊藤博文 (農民出身) 政界で活躍し 華族入り |
もともとは農家の子。 そこから出世して日本の初代内閣総理大臣。 亡くなる直前の1907年に公爵の地位を得る。 1909年に暗殺されて死去。 |
九条通孝 (公卿系) |
藤原北家の地を継ぐ「五摂家」の人物 |
山縣有朋 山県有朋 政界で活躍し 華族入り |
総理を二度経験した人物。 政界で活躍し、最高位・公爵の地位を授けられる |
西郷従道 | 西郷隆盛の弟 |
大久保利和 | 大久保利通の長男 |
黒田清隆 | 第2代内閣総理大臣 |
渋沢栄一 (農民出身) 1840-1931 経済発展に 貢献して華族入り |
埼玉・深谷の農家出身。 幕末に義信の弟の側近などとして活躍したのち、 明治自体に入ると日本経済の発展に大きく発展。 まず1900年に最下級「男爵」の地位を授与される。 1920年には一つ上の「子爵」の地位を授けられた。 |
男爵
- 渋沢栄一は子爵を授けられる前に男爵だった
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