【読書の力】 名言集,電子書籍&雑誌情報etc

江戸時代に発令/制定された、２つの似たような名前の法律

• 武家諸法度
• 禁中並公家諸法度(公家諸法度)

の意味や違いを紹介。
 

---

 

まずはじめに「禁中」の意味とは?

"皇室/皇居の門"を禁闕(きんけつ)という。
そして「禁闕の中」という意味で、天皇たちの住む「皇居」「宮中」を指す。


 

---

参考文献
国立公文書館公式サイト：禁中並公家中諸法度
https://www.archives.go.jp/exhibition/digital/ieyasu/contents3_02/04/
https://www.archives.go.jp/exhibition/digital/ieyasu/contents3_02/
 

「武家諸法度」と「禁中並公家諸法度」の概要まとめ表

 

	武家諸法度	禁中並公家諸法度 略称=公家諸法度
読み方	ぶけしょはっと	きんちゅうならびにくげしょはっと (くげしょはっと)
制定時期	1615年7月7i日	1615年7月17日 ＊武家諸法度の10日後
改訂	江戸時代中期まで 何度も改訂続く	全17条 幕末の時期まで 長く改訂されず
制定関連人物 両方とも 家康が 最重要人物	徳川家康(前将軍) 徳川秀忠	徳川家康(前将軍) 徳川秀忠 など
概要/目的	江戸幕府(徳川家)が 全国各地の大名を 統制/コントロールするため の決め事	朝廷/皇室(や公家)を 完全に幕府の支配下に置くため、 の決め事
規制の対象	大名(武家)	天皇(皇室/朝廷) 公家(貴族)
主な内容	[1615年] ■博打の禁止 ■犯罪を犯した家臣は即追放 ■城を修理する際は報告せよ。 また新たな築城は不可 ■他国の人間を自国に 住ませてはならない ■幕府の許可なく大名家同士が 結婚してはならない ■身分に合った服装をしろ ■倹約に努めよ [1635年] ■参勤交代令 (大名は1年おきに自国をあけて 江戸に住まないといけない) 江戸に向かうには多額の金が必要。 それで無駄遣いさせて 大名の力を弱めるのが狙い	■天皇は 学問を第一に考えよ。 そして和歌の上達にも励め (政治と関係ない事に 励ませようとした) ■親王(次期天皇候補)よりも 三大臣(太政/左/右)のほうが上 ■幕府に背く行為を 行った場合は流罪とする その他、天皇の服装に関する 規制など