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カズオイシグロの初期2作(日本が舞台)比較:遠い山なみの光、浮世の画家
2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオイシグロ氏が、
1989年に「日の名残り」で英国最高峰の文学賞であるブッカー賞を受賞し、
作家としてブレイクする前に発表された初期2作品のうち、
どちらを読もうか迷っているようなかた向けの比較情報。
どちらも日本人が主人公であるのが共通点。
遠い山なみの光(1982年)
まだ20代だった1982年に発表したデビュー作。
某ニュース記事によると被爆後の長崎で結婚した女性が主人公。
レビューを参考にする限りでは、
長崎を舞台とした純文学系作品で、内容的には読んだ後に嫌な気分になる人もいるらしい、
湊かなえ作品的なところもあるようです。
なので、重いテーマに関する作品が苦手な人には向かないかもしれません。
明確に作者の出生地である日長崎を舞台にしている作品のため、
日本を舞台にした作品を読みたい人にはおすすめ。
[Amazon説明文]
故国を去り英国に住む悦子は、娘の自殺に直面し、喪失感の中で自らの来し方に想いを馳せる。
戦後まもない長崎で、悦子はある母娘に出会った。
あてにならぬ男に未来を託そうとする母親と、
不気味な幻影に怯える娘は、悦子の不安をかきたてた。
だが、あの頃は誰もが傷つき、何とか立ち上がろうと懸命だったのだ。
淡く微かな光を求めて生きる人々の姿を端正に描くデビュー作。
浮世の画家(1986年)
2作目の長編小説。
ウィットブレッド賞という賞を受賞し、
3作目で英国最高峰の文学賞「ブッカー賞」を受賞する足掛かりになった作品。
作品の舞台は架空の都市という設定ながら、
ニュース記事によると長崎をイメージさせるような舞台設定で、
レビューを見ていても、舞台は日本という事で合っているようです。
主人公は日本人画家の小野という年老いた男性画家で、
レビューを参考にすると、こちらもデビュー作同様に純文学系の作品で、
ストーリーテラー的に主人公の小野が登場し、彼の心を内面に関する描写が多いようです。
デビュー作と違って、重苦しい雰囲気の作品ではないようです。
(すべて読んでいないので、内容すべてはわかりません)
[Amazon説明文]
戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。
多くの弟子に囲まれ、大いに尊敬を集める地位にあったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。
弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。
小野は引退し、屋敷に篭りがちに。自分の画業のせいなのか・・・・。
老画家は過去を回想しながら、みずからが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れる。
遠い山なみの光、浮世の画家の比較
遠い山なみの光 | 浮世の画家 | |
発表年度 | 1982年 | 1986年 |
位置づけ | デビュー作 | 第2作目 |
作品の長さに 関するジャンル |
長編小説 | 長編小説 |
作品ジャンル (内容的) |
純文学系 (重いテーマ) |
純文学系 |
作品の舞台 | 日本・長崎 |
架空の都市という 設定ながら ニュース記事によると 長崎をイメージさせる ような舞台設定。 |
主人公 |
女性 (日本人) |
男性 (日本人) |
賞受賞歴 | 王立文学協会賞受賞 | ウィットブレッド賞 |
ページ数 | 単行本416ページ | 文庫319ページ |
Amazon 読者評判 (5点満点) 2017年時点 |
4.0 | 4.0 |
Amazon レビュー件数 2017年時点 |
約50件 | 約20件 |
紙版価格 | 単行本 2052円 文庫なし |
文庫本 799円 格安 |
kindle版価格 | 1847円 | 617円 格安 |
kindle版はどちらも試し読み出来ますので、冒頭を読んでからどちらにするか決めるのもおすすめ。
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