本屋大賞2025
大賞発表は4月9日予定
2/3に発表されたノミネート10作品
作品名 著者 |
ジャンル | 備考 |
「アルプス席の母」 早見和真 小学館 kindle版あり オーディオ版あり |
野球小説 (高校野球小説) 青春小説 |
甲子園に挑む球児 たちではなく その母親たちに スポットライトを あてた作品 |
「カフネ」 阿部暁子 講談社 kindle版あり オーディオ版あり |
ハートウォーミング系? (微妙/書評参考) |
家事代行サービス会社 「カフネ」 を舞台にした作品 |
「禁忌の子」 山口未桜 東京創元社 kindle版あり |
医療×本格ミステリ | 現役医師による 医療系ミステリー作品 |
「恋とか愛とかやさしさなら」 一穂ミチ 小学館 kindle版あり オーディオ版あり |
恋愛小説 (犯罪絡む) |
恋愛小説というジャンルながら プロポーズ翌日に フィアンセが盗撮で 逮捕されてしまったという 複雑な境遇の 女性主人公の作品 |
「小説」 野崎まど 講談社 kindle版あり |
小説賛歌 | けんごさん という人の書評によると 「小説を愛する すべての人に届くべき作品」 |
「死んだ山田と教室」 金子玲介 講談社 kindle版あり オーディオ版あり |
青春小説 | |
「spring」 恩田陸 筑摩書房 kindle版あり |
長編バレエ小説 |
構想・執筆10年という大作 |
「生殖記」 朝井リョウ 小学館 kindle版あり |
? | 朝井リョウが自分の中にある ルールをすべて撤廃して 書いたという3年半ぶりの新作長編 |
「成瀬は信じた道をいく」 宮島未奈 新潮社 kindle版あり オーディオ版あり |
短編集 | 2024年本屋大賞受賞作の続編。 全5篇 |
「人魚が逃げた」 青山美智子 PHP研究所 kindle版あり オーディオ版あり |
連作 *書評によると ハートウォーミング系 |
東京・銀座舞台の作品。 銀座をさまよい歩く "王子" と名乗る不思議な人物の 「人魚が逃げた」 という謎の発言に 様々な職種の男女は 興味をもつようになる・・・・ |
ノミネート10作品のあらすじ(Amazon参考)
■アルプス席の母
まったく新しい高校野球小説が、開幕する。
秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!?
補欠球児の青春を描いたデビュー作『ひゃくはち』から15年。主人公は選手から母親に変わっても、描かれるのは生きることの屈託と大いなる人生賛歌! かつて誰も読んだことのない著者渾身の高校野球小説が開幕する。
■カフネ
一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。
法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。
■禁忌の子
救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。
その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。
彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。
しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。
自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。
過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ!
■恋とか愛とかやさしさなら
プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。
カメラマンの新夏は啓久と交際5年。
東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。
「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。
啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。
信じるとは、許すとは、愛するとは。
男と女の欲望のブラックボックスに迫る、著者新境地となる恋愛小説。
■小説
五歳で読んだ『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説にささげられることになった。
一二歳になると、内海集司は小説の魅力を共有できる生涯の友・外崎真と出会い、二人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。
そこでは好きなだけ本を読んでいても怒られることはなく、小説家・髭先生は二人の小説世界をさらに豊かにしていく。
しかし、その屋敷にはある秘密があった。
読むだけじゃ駄目なのか。それでも小説を読む。
小説を読む。読む。宇宙のすべてが小説に集まる。
■死んだ山田と教室
二度と戻らない青春時代。教室に響く声は生の証。
夏休みが終わる直前、山田が死んだ。
飲酒運転の車に轢かれたらしい。
山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、二年E組の人気者だった。
二学期初日の教室。
悲しみに沈むクラスを元気づけようと担任の花浦が席替えを提案したタイミングで教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきたーー。
教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。
〈俺、二年E組が大好きなんで〉。
声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまったーー。
■spring
「俺は世界を戦慄せしめているか?」
自らの名に無数の季節を抱く無二の舞踊家にして振付家の萬春(よろず・はる)。
少年は八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡った。
同時代に巡り合う、踊る者 作る者 見る者 奏でる者――
それぞれの情熱がぶつかりあい、交錯する中で彼の肖像が浮かび上がっていく。
彼は求める。舞台の神を。憎しみと錯覚するほどに。
一人の天才をめぐる傑作長編小説。
■生殖記
『正欲』から3年半ぶりとなる最新長篇。
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。
■成瀬は信じた道をいく
成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。
「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー(をやめたい)主婦、観光大使になるべくしてなった女子大生……。
個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?
面白さ、ますますパワーアップの全5篇!
■人魚が逃げた
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。
12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。
銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。
そして「王子」は人魚と再会できるのか。
そもそも人魚はいるのか、いないのか……。
- [第1回] 2004年度本屋大賞ノミネート10作品の比較,評価,あらすじ
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