2022年度本屋大賞受賞作&ノミネート10作品
2022年1月21日金曜日にノミネート作品発表。
大賞の発表は4/6を予定。、
4/6発表の結果
- 『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬 463.5点
- 『赤と青とエスキース』 青山美智子 341.5点
- 『スモールワールズ』 一穂ミチ 315点
- 『正欲』 朝井リョウ 303.5点
- 『六人の嘘つきな大学生』 浅倉秋成 252.5点
- 『夜が明ける』 西加奈子 211.5点
- 『残月記』 小田雅久仁 190.5点
- 『硝子の塔の殺人』 知念実希人 177点
- 『黒牢城』 米澤穂信 155.5点
- 『星を掬う』 町田そのこ 137.5点
若い女性スナイパーが主役とする逢坂冬馬さんのデビュー作が大賞を受賞。
ノミネート10作品
タイトル 作者名など |
ジャンル | トピックス |
『赤と青とエスキース』 青山美智子 PHP研究所 格安kindle版あり 2021/11/10発売 単行本240ページ |
連作短編集 |
2021年度の本屋大賞2位の作者による新作。 それだけに高い評価。 |
『硝子の塔の殺人』 知念実希人 実業之日本社 kindle版あり 2021/7/30発売 単行本504ページ |
ミステリー |
注目度が高いミステリー作家の新作。 評価高め。 |
『黒牢城』 米澤穂信 KADOKAWA kindle版あり 2021/6/2発売 単行本448ページ |
ミステリー 歴史小説 |
2021年度下半期の直木賞受賞作。 さらに山田風太郎所賞なども受賞。 その他、2021年度の各社「ミステリーベスト10」 的なものに軒並みランクインしている秀作。 少なくともTOP3には入りそうな気配。 |
『残月記』 小田雅久仁 双葉社 kindle版あり 2021/11/18発売 単行本384ページ |
中篇集 (全3篇) エンタメ 恋愛小説 |
9年ぶりの新作との事。 「月」をモチーフにした3篇から成る中編集。 豊崎由美さんなど辛口の人々も絶賛。 |
『スモールワールズ』 一穂ミチ 講談社 kindle版あり 2021/4/22発売 単行本306ページ |
連作短編集 *ジャンル微妙 |
第165回直木賞候補作にも選ばれた作品。 書評によると全6篇から成る連作作品で、 様々な系統の作品を収録しており、 作品ジャンルは微妙であるそうです。 ページ数少なめで短編集のため、 小説初心者向け。 |
『正欲』 朝井リョウ 新潮社 格安kindle版あり 2021/3/26発売 単行本384ページ |
エンタメ |
参考本は2765円と高額ながら kindle版は1777円で約1000円引き。 集英社による第34回柴田錬三郎賞受賞作。 ダヴィンチでもブックオブザイヤー第2位 書評によると「多様性」がキーワードになった作品。 ただし「異常な性癖」「性暴力」などが 駆らぬ作品らしいため、そういうのが苦手な人向きではありません。 |
[大賞] 『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬 早川書房 kindle版あり 2021/11/17発売 単行本496ページ |
エンタメ アクション 戦争もの |
第166回直木賞候補作& 第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。 第2次世界大戦中のヨーロッパが舞台。 若い女性スナイパーが主役。 |
『星を掬う』 町田そのこ 中央公論新社 kindle版あり 2021/10/18発売 単行本328ページ |
家族系 |
2021年に本屋大賞を受賞した 町田そのこさんによる新作。 細かいジャンルは微妙。 |
『夜が明ける』 西加奈子 新潮社 kindle版あり 2021/10/20発売 単行本416ページ |
ジャンル微妙 (重いテーマの エンタメ?) |
出版社コメントによると 主なテーマは現代日本に存在する
|
『六人の嘘つきな大学生』 浅倉秋成(著) KADOKAWA kindle版あり 2021/3/2発売 単行本304ページ |
青春ミステリー |
ブランチBOOK大賞2021受賞作品。 就活生が主人公の青春ミステリー。 Aaazonでは大半の人が星5つor4つを付けていて大半が高評価。 ページ数も少ないため、はじめて面白いミステリー作品を 読んでみたい若者向きと言えるかもしれません。 |
『赤と青とエスキース』あらすじ
メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画(エスキース)」。
日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。
二度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。
●プロローグ
●一章 金魚とカワセミ
●二章 東京タワーとアーツ・センター
●三章 トマトジュースとバタフライピー
●四章 赤鬼と青鬼
●エピローグ
『硝子の塔の殺人』あらすじ
雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、霊能力者、小説家、料理人など、一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。
館の主人が毒殺され、ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。
さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、
圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。
著者初の本格ミステリ長編、大本命!
『黒牢城』あらすじ
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。
織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。
動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。
事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。
デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。
『残月記』あらすじ
近未来の日本、悪名高き独裁政治下。
世を震撼させている感染症「月昂」に冒された男の宿命と、その傍らでひっそりと生きる女との一途な愛を描ききった表題作ほか、二作収録。
「月」をモチーフに、著者の底知れぬ想像力が構築した異世界。
足を踏み入れたら最後、イメージの渦に吞み込まれ、もう現実には戻れない――。
最も新刊が待たれた作家、飛躍の一作!
『スモールワールズ』あらすじ
夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。
「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。
初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。
人知れず手紙を交わしつづける男と女。
向き合うことができなかった父と子。
大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。
誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。
『正欲』あらすじ
あってはならない感情なんて、この世にない。
それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ。
息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づいた女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。
しかしその繋がりは、"多様性を尊重する時代"にとって、ひどく不都合なものだった――。
「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな」
これは共感を呼ぶ傑作か?目を背けたくなる問題作か?
『同志少女よ、敵を撃て』あらすじ
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。
急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。
自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。
「戦いたいか、死にたいか」
――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。
母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。
同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、
やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。
おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?
『星を掬う』あらすじ
小学1年の時の夏休み、母と二人で旅をした。
その後、私は、母に捨てられた――。
ラジオ番組の賞金ほしさに、ある夏の思い出を投稿した千鶴。
それを聞いて連絡してきたのは、自分を捨てた母の「娘」だと名乗る恵真だった。
この後、母・聖子と再会し同居することになった千鶴だが、記憶と全く違う母の姿を見ることになって――。
『夜が明ける』あらすじ
15歳の時、 高校で「俺」は身長191センチのアキと出会った。
普通の家 庭で育った「俺」と、 母親にネグレクトされていた吃音のアキは、 共有できる ことなんて何一つないのに、 互いにかけがえのない存在になっていった。 大学卒業後、 「俺」はテレビ制作会社に就職し、 アキは劇団に所属する。 しかし、 焦がれて飛び込んだ世界は理不尽に満ちていて、 俺たちは少しずつ、 心も身体 も、 壊していった......。
思春期から33歳になるまでの二人の友情と成長を描 きながら、 人間の哀しさや弱さ、 そして生きていくことの奇跡を描く。
本書は著者が初めて、 日本の若者の生きていく上でのしんどさに真正面から取り組んだ作品。
『六人の嘘つきな大学生』あらすじ
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を
得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
『教室が、ひとりになるまで』でミステリ界の話題をさらった浅倉秋成が仕掛ける、究極の心理戦。
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