第171回(2024年度上半期)直木賞
500ページを超えるような対策はなく、どれも短めで読みやすそうな作品ばかり
作者 タイトル |
ジャンル | 概要 |
青崎有吾 地雷グリコ (KADOKAWA) 2023/11/27発売 370ページ kindle版あり |
頭脳バトル小説 (自称) |
1991年生まれ。 ミステリー系作家による 頭脳バトル小説。 短編5作収録 |
麻布競馬場 「令和元年の人生ゲーム」 (文藝春秋) 2024/2/21 kindle版/オーディオ版あり 233ページ |
ジャンル微妙 | |
[受賞] 一穂ミチ 「ツミデミック」 (光文社) 2023/11/22 kindle版/オーディオ版あり 276ページ |
短編集 犯罪小説集 |
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岩井圭也 「われは熊楠」 (文藝春秋) 2024/5/15 kindle版/オーディオ版あり 336ページ |
ジャンル | 様々なもの事を 研究対象とする学者の話 |
柚木麻子 「あいにくあんたのためじゃない」 (新潮社) 2024/3/21 kindle版/オーディオ版あり 256ページ |
強炭酸エナドリ 短編集(自称) |
本の帯にて 東村アキ子/万城目学/橋本愛 が絶賛している作品 |
「地雷グリコ」あらすじ
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
「令和元年の人生ゲーム」あらすじ
デビュー作『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』のスマッシュヒットを受けて、
麻布競馬場が第2作のテーマに選んだものは「Z世代の働き方」。
新社会人になるころには自分の可能性を知りすぎてしまった令和日本の「賢すぎる」若者たち。
そんな「Z世代のリアル」を、麻布競馬場は驚異の解像度で詳らかにします。
20代からは「共感しすぎて悶絶した」の声があがる一方で、
部下への接し方に持ち悩みの尽きない方々からは「最強のZ世代の取扱説明書だ!」とも。
「あまりにリアル! あまりに面白い!」と、熱狂者続出中の問題作。
「ツミデミック」あらすじ
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中にはなしかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗はーー「違う羽の鳥」 調理師の職を失った恭一は家に籠もりがちで、働く妻の態度も心なしか冷たい。ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣の一軒家に住む老人からもらったという。隼からそれを奪い、たばこを買うのに使ってしまった恭一は、翌日得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れるがーー「特別縁故者」 先の見えない禍にのまれた人生は、思いもよらない場所に辿り着く。 稀代のストーリーテラーによる心揺さぶる全6話。
「われは熊楠」あらすじ
慶応3年、南方熊楠は和歌山に生まれた。
人並外れた好奇心で少年は山野を駆け巡り、動植物や昆虫を採集。百科事典を抜き書きしては、その内容を諳んじる。洋の東西を問わずあらゆる学問に手を伸ばし、広大無辺の自然と万巻の書物を教師とした。
希みは学問で身をたてること、そしてこの世の全てを知り尽くすこと。しかし、商人の父にその想いはなかなか届かない。父の反対をおしきってアメリカ、イギリスなど、海を渡り学問を続けるも、在野を貫く熊楠の研究はなかなか陽の目を見ることがないのだった。
世に認められぬ苦悩と困窮、家族との軋轢、学者としての栄光と最愛の息子との別離……。
野放図な好奇心で森羅万象を収集、記録することに生涯を賭した「知の巨人」の型破りな生き様が鮮やかに甦る!
「あいにくあんたのためじゃない」あらすじ
過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっとある。この世を生き抜く勇気がむくむくと湧いてくる、全6篇。
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