2022年度直木賞ノミネート作品一覧/各作品あらすじ
第168回直木三十五賞(2022年度下半期)
12月候補作品発表
2023年1月選考会
作品/作者 | ジャンル | 備考 |
一穂ミチ 「光のとこにいてね」 2022/11/7 文藝春秋 単行本 : 462ページ kindle版あり |
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[受賞] 小川哲「地図と拳」 集英社 2022/6/24 単行本 : 640ページ kindle版あり |
歴史×空想小説 | 第13回山田風太郎賞受賞作。 ページ数多いが 口コミはかなり絶賛多い。 |
雫井脩介 「クロコダイル・ティアーズ」 2022/9/26 文藝春秋 単行本 : 331ページ kindle版あり |
サスペンス |
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[受賞] 千早茜 「しろがねの葉」 2022/9/29 新潮社 単行本 : 320ページ kindle版あり |
大河長編 | 島本理生なども絶賛する作品 |
凪良ゆう 「汝、星のごとく」 2022/8/4 kindle版あり オーディオブック版あり |
恋愛小説 | 2022王様のブランチBOOK大賞 第2回 本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞 ノミネート など賞の受賞・ノミネートが多い作品。 割高ながら読むのが苦手な人向けの オーディオブック版もあり |
「光のとこにいてね」あらすじ
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語
「地図と拳」あらすじ
「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」
日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。
ひとつの都市が現われ、そして消えた。
日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。
「クロコダイル・ティアーズ」あらすじ
「息子を殺したのは、あの子よ」
「馬鹿を言うな。俺たちは家族じゃないか」
家族小説、サスペンスの名手である雫井脩介による最新長編。
大正時代から続く陶磁器店を営む熟年の貞彦・暁美夫婦は、近くに住む息子夫婦や孫と幸せに暮らしていた。ところが、息子が何者かによって殺害されてしまう。
犯人は、息子の妻・想代子の元交際相手。被告となった男は、裁判で「想代子から『夫殺し』を依頼された」と主張する。
息子を失った暁美は悲しみに暮れていた。遺体と対面したときに、「嘘泣き」をしていた、という周囲の声が耳に届いたこともあり、想代子を疑う。貞彦は、孫・那由太を陶磁器店の跡継ぎにという願いもあり、母親である想代子を信じたいと願うが……。
犯人のたった一言で、家族の間には疑心暗鬼の闇が広がっていく。
殺人事件に揺れる一家を襲う悲劇。姑である暁美からみて、「何を考えているか分からない」という想代子の真実とは。
「しろがねの葉」あらすじ
戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。
天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。
しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。
生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇
「汝、星のごとく」あらすじ
ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
第167回直木三十五賞(2022年度上半期)
6/17候補作品発表
7/20選考会
作品/作者 | ジャンル | 備考 |
河﨑秋子 絞め殺しの樹 小学館 kindle版あり 2021/12/1発売 単行本432ページ |
微妙 | あらすじを参考にすると 北海道生まれ・新潟育ちの女性 (両親の顔知らない) の波乱万丈の生涯を描いた作品 |
[受賞作] 窪美澄 夜に星を放つ 文藝春秋 2022/5/24 kindle版あり 単行本220ページ |
短編集 | 様々な世代の人物を 主人公とした5つの 作品を収録した短編集。 200ページ強で短編集のため 長い作品が苦手な人にはおすすめ。 |
呉勝浩 爆弾 講談社 2022/4/20 単行本416ページ kindle版あり |
ミステリー 爆弾サスペンス |
秋葉原のビル爆発に関する サスペンス/ミステリー作品。 Amazon書評は 完全に賛否両論。 好き嫌いが分かれる作品のようです。 |
永井紗耶子 女人入眼 中央公論新社 2022/4/7 単行本307ページ kindle版あり |
時代小説 | 鎌倉時代を生きた 女性たちを描いた作品。 2022年度のNHK大河 「鎌倉殿の13人」を視聴して 鎌倉時代に興味を持った人におすすめ |
深緑野分 スタッフロール 文藝春秋 2022/4/13 単行本469ページ kindle版あり オーディオブック版あり |
お仕事系 | 2人の 女性クリエイターを主人公とした作品。 「映画」の世界に深く関連。 諸表によると感動系の作品のようです。 割高ながら オーディオブック版あり。 本を「読む」のが苦手で 聴く形で読みたい人にはおすすめ。 |
河﨑秋子「絞め殺しの樹」あらすじ
あなたは、哀れでも可哀相でもないんですよ
北海道根室で生まれ、新潟で育ったミサエは、両親の顔を知らない。
昭和十年、十歳で元屯田兵の吉岡家に引き取られる形で根室に舞い戻ったミサエは、
ボロ雑巾のようにこき使われた。
しかし、吉岡家出入りの薬売りに見込まれて、札幌の薬問屋で奉公することに。
戦後、ミサエは保健婦となり、再び根室に暮らすようになる。
幸せとは言えない結婚生活、そして長女の幼すぎる死。
数々の苦難に遭いながら、ひっそりと生を全うしたミサエは幸せだったのか。
養子に出された息子の雄介は、ミサエの人生の道のりを辿ろうとする。
数々の文学賞に輝いた俊英が圧倒的筆力で贈る、北の女の一代記。
「夜に星を放つ」あらすじ
かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。
コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、
30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。
学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、
父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、
人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
「爆弾」あらすじ
東京、炎上。正義は、守れるのか。
些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。
まさか、この男“本物”か。
さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。
爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。
「女人入眼」あらすじ
「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」
建久六年(1195年)。
京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、
源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるという命を受けて鎌倉へ入る。
気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を抱き、それゆえ娘への強い圧力となる政子。
二人のことを探る周子が辿り着いた、母子の間に横たわる悲しき過去とは――。
「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。
その背後には、政治の実権をめぐる女たちの戦いと、わかり合えない母と娘の物語があった。
「スタッフロール」あらすじ
戦後ハリウッドの映画界でもがき、爪痕を残そうと奮闘した特殊造形師・マチルダ。
脚光を浴びながら、自身の才能を信じ切れず葛藤する、現代ロンドンのCGクリエイター・ヴィヴィアン。
CGの嵐が吹き荒れるなか、映画に魅せられた2人の魂が、時を越えて共鳴する。
特殊効果の“魔法”によって、“夢”を生み出すことに人生を賭した2人の女性クリエイター。その愛と真実の物語。
- [第1回] 2004年度本屋大賞ノミネート10作品の比較,評価,あらすじ
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- 2024年度本屋大賞ノミネート10作品(ジャンルあらすじ)
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