2019年度芥川賞ノミネート作品一覧/各作品あらすじ
6/17に候補5作品が発表。
発表は7/17。
第161回(2019年度上半期)芥川賞ノミネート5作品
作品名 著者名 など |
備考 |
[受賞作品] 今村夏子 「むらさきのスカートの女」 (朝日新聞出版) [掲載誌] 小説トリッパー 単行本 160ページ |
2019年6月7日発売。 kindle版あり。 書評によると、 街で噂の 「むらさきのスカートの女」 の観察記のような 作品であるようです。 |
高山羽根子 「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」 [掲載誌] すばる 単行本 112ページ |
2019年7月18日発売。 単行本112ページと 一番ページ数少ない。 長い本を読むのが苦手な人におすすめ。 |
古市憲寿 「百の夜は跳ねて」 [掲載誌] 新潮 単行本 192ページ |
2019年6月27日発売。 kindle版あり |
古川真人 「ラッコの家」 [掲載誌] 文學界 単行本 224ページ |
2019/7/31発売。 |
李琴峰 「五つ数えれば三日月が」 [掲載誌] 文學界 単行本 152ページ |
2019/7/31発売。 |
各作品のあらすじ
受賞作品「むらさきのスカートの女」内容紹介
近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、
彼女と「ともだち」になるために〈わたし〉の職場で彼女が働きだすよう誘導する。
『あひる』、『星の子』が芥川賞候補となった話題の著者による待望の新作中篇。
「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」内容紹介
高校時代、話のつまらない「ニシダ」という友だちがいたこと・・・・。
大人になった「私」は雨宿りのために立ち寄ったお店で「イズミ」と出会う。
イズミは東京の記録を撮りため、SNSにアップしている。
映像の中、デモの先頭に立っているのは、ワンピース姿の美しい男性、成長したニシダだった。
イズミにつれられてやってきたデモの群衆の中、ニシダはステージの上から私を見つけ、私は逃げ出した。
敷き詰められた過去の記憶とともに、私は渋谷の街を思い切り走る、ニシダにつかまらないように。
「百の夜は跳ねて」内容紹介
この小説は、決定的に新しい。
「令和」時代の文学の扉を開く、渾身の長編小説。
「格差ってのは上と下にだけあるんじゃない。同じ高さにもあるんだ」。
僕は今日も、高層ビルの窓をかっぱいでいる。頭の中に響く声を聞きながら。
そんな時、ふとガラスの向こうの老婆と目が合い・・・・・。
現代の境界を越えた出逢いは何をもたらすのか。
無機質な都市に光を灯す「生」の姿を切々と描ききった、比類なき現代小説。
「ラッコの家」内容紹介
見えないからこそ、見えてくるものがある。
夢とリアルが絶え間なく交錯する認知症の老女。
自らの空想に怯えていたことを笑い飛ばす。
「五つ数えれば三日月が」内容紹介
日本で働く台湾人の私。 台湾人と結婚し、台湾に移り住んだ友人の実桜。
平成最後の夏、二人は5年ぶりに東京で再会する。
話す言葉、住む国――選び取ってきたその先に、 今だから伝えたい思いがある。
第162回(2019年度下半期)芥川賞ノミネート5作品
タイトルなど | 備考 |
木村友祐 「幼な子の聖戦」 |
2020/1/24発売 集英社 単行本224ページ Amazon紹介文を参考にすると 表題作の他にも、 別の中編作品が収録されているようです。 |
高尾長良 「音に聞く」 kindle版あり |
2019年11月20日発売 文藝春秋 単行本141ページ |
千葉雅也 「デッドライン」 kindle版あり |
2019/11/27発売 新潮社 単行本168ページ |
乗代雄介 「最高の任務」 |
2020年1月13日発売 講談社 単行本192ページ 表題作含む青春小説集。 |
[受賞作品] 古川真人 「背高泡立草」 (せいたかあわだちそう) |
2020/1/24発売 集英社 単行本152ページ |
「幼な子の聖戦」内容紹介
「幼な子の聖戦」--
人妻との逢瀬を楽しみながら、親元で暮している「おれ」は青森県の小さな村で村議をしている。
「おれ」は県議に人妻の件で決定的な弱みを握られ、立候補した同級生への選挙妨害を強いられる。
疲弊した村の現実と、地元を愛する同級生の熱い演説。小さな村の選挙戦は、思いもかけぬ方向へと--。
「天空の絵描きたち」
--安里小春(あさと・こはる)は、ビルの窓拭きを専門にする会社に転職したばかりだった。
仕事を理由に彼氏と微妙な関係にあるが、
小春は仲間同士で文字通り命を預けて仕事をする緊張感にのめり込んでいる。
ある日、ビル内の盗難事件が原因でリーダーのクマさんこと権田が責任者を下ろされてしまう。
クマさんにひそかに憧れていた小春は、思い切ってクマさんを焼き鳥に誘うが・・・・。
「音に聞く」内容(「BOOK」データベースより)
言葉か、音か―。作曲に天賦の才をみせる15歳の妹。母語から離れ、自らの言語表現を模索する姉。
『肉骨茶』『影媛』で注目を集める若き才媛が音楽の都ウィーンを舞台に繰り広げる待望の本格芸術小説。
「デッドライン」内容(「BOOK」データベースより)
修士論文のデッドラインが迫るなか、「動物になること」と「女性になること」の線上で煩悶する大学院生の「僕」。
高校以来の親友との夜のドライブ、家族への愛情とわだかまり、東西思想の淵を渡る恩師と若き学徒たる友人たち、
そして、闇の中を回遊する魚のような男たちとの行きずりの出会い―。
21世紀初めの東京を舞台にかけがえのない日々を描く話題沸騰のデビュー作。
「最高の任務」内容紹介
「手紙」と「日記」を通して、書くという営為の意味を問う――。
野間文芸新人賞受賞の気鋭による青春小説集!
「最高の任務」 大学の卒業式を前にした私は、あるきっかけで、亡き叔母にもらって書き始めた、小学生の頃の日記帳をひもとく。日記を通して語られていく、叔母との記憶・・・・。
「生き方の問題」 僕は、2歳年上の従姉に長い手紙を書き送る。幼い頃からの思慕と、一年前の久しぶりの再会について・・・・・。 貴方について書きながら貴方を忘れるという仕方で、僕は僕の深いところへ潜っていき、その結果、貴方に最も近づくんだ。(「生き方の問題」より)
「背高泡立草」内容紹介
大村奈美は、母の実家・吉川家の納屋の草刈りをするために、母、伯母、従姉妹とともに長崎の島に向かった。
吉川家には今、<古か家>と<新しい方の家>がある。
<古か家>は祖母が亡くなって以降、すでに空き家になっており、同じ集落に住む祖母の姉が引受人になっている。
奈美は二つの家に関して、伯父や祖母の姉に話を聞く。
吉川家は<新しい方の家>が建っている場所で戦前は酒屋をしていたが、戦中に統制が厳しくなって廃業し、
満州に行く同じ集落の者から家を買って移り住んだという。
それが<古か家>だった。
吉川家が<古か家>に住んでいた間、海の向こうに出ていく者、海の向こうからやってくる者があった。
江戸時代には捕鯨が盛んで、<古か家>の人々は蝦夷で漁をした者から北の果ての海と島の様子を聞いたこともあったし、戦後に故郷の朝鮮に帰ろうとして船が難破し島の漁師に救助された人々を家に招き入れたこともあった。
時代が下って、カヌーに乗って鹿児島からやってきたという少年が現れたこともあった。
草に埋もれた納屋を見ながら奈美は、祖父母やその祖父母たちが生きてきた時間を思うのだった。
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